ぶどう栽培:農閑期(10月~12月)

収穫期もやっと終わり、一年の中で体と心を一服させるのはこの時期です。 しかし、遊んでいる訳には参りません。来年の準備をするために、この ホームページを作成・更新したり、今年来て頂いたお客様の名簿をまとめておいたりします。 それだけではありません。来年、良いぶどうが実るための準備もします。
【皮むき】
【皮むき前】 皮むきをしないと、越冬するため
虫が皮の 中に入ってしまったり、
そこに卵を産んだりします。
【皮むき後】 皮むきをする事によって、防虫作用に
なります。
(アリ・はさみ虫・蛾の幼虫・卵など)
【虫に食べられた跡】 根に近い部分に「ぶどう虫」が居座ると
食べられてしまいます。
これが一周してしまうと、木は枯れます。
一番怖い虫と言っても良いでしょう!
【ぶどう虫】 こいつが犯人です。
ぶどう虫と言うのは、現地名で、
正式にはトラカミキリムシの幼虫です。
見つけたら"成敗"します(`o´)
【肥料】
【有機肥料】 収穫が終わり葉が落ちた頃、肥料を
撒きます。「御礼肥」 とも言います。
当園では有機質(窒素・リン・カリが中心)
66%のものを使用しています。

1袋20kg
10a当り6袋~7袋撒きます。

【米ぬか】 有機肥料に米ぬかと油かすが混合して
あるものを混ぜて撒きます。
【作業風景】 作業は約一週間程で終了します。
均一に撒くのが必要ですが、熟年に
なると「撒き技」が出来るようになります。
但し、風の吹く日は出来ません。
【耕耘機】 当園では「テーラー2号」と呼んでいます。
肥料を撒いた後、このテーラー2号で
土と肥料を混ぜます。
つまり耕すのです。
【剪定】
【剪定前】 来年の収穫量を調整するなどの目的で、
伸び過ぎた 枝を切り、芽数を整えたり
する作業。

剪定には休眠期剪定(冬季剪定)と
生長期剪定(夏期剪定)の2種類があり、
作業の目的が違います。

休眠期剪定は、ぶどう樹の健康を
保たせるため、収穫量や品質の調整を
するため、ぶどうの枝の仕立てを行うため
などを目的として行われます。

休眠期剪定は、収穫後に葉が落ちて
から樹液が流動し始めるまでの間
(11月~3月頃)に行う必要があります。
葉が付いているのに剪定したりすると
ぶどうの育成が乱れ、葉の不揃いや
開花の遅れ、新しい枝の不揃いなど、
ぶどうの収穫量、品質に大きく影響する
ことがあります。

【剪定後】 剪定前に比べて、驚くほど枝がなくなります。
剪定した木に病害虫が付いている可能性が
あるので、くぬぎ園では全て燃やしてしまいます。

寒い日に行う作業なので、これで暖をとります。

【作業風景】 作業期間は1ヶ月~1ヶ月半掛かります。
【ミステリーサークル?】 枝を集めて燃やしていくと、中心から
無くなるので、途中、ミステリーサークルの
ように真ん中だけが無くなります。
(写真では解りにくいかもしれません。)
【火事?】 この時期は、あちらこちらで写真のような
煙が上がります。
知らない方は「火事?」と勘違いする事も
あるようです。
【巻ひげ撤去】 棚(針金)の部分に巻ひげが数多くあります。
雑菌や虫が残っている可能性があるので、
全て撤去します。